
今回は、TIENで実際に家を建てられた施主様との家づくりをご紹介します。
テーマは「高級旅館へプチトリップ」。子ども部屋が必要になったタイミングで家を建てることを決意されたご夫婦が掲げたのは、「毎日楽しめる家、長く住んでも飽きない家にしたい」という思いでした。そこから打ち合わせを重ねる中で見えてきたキーワードが、「温泉旅館」というコンセプトです。
ご夫婦は大の温泉好き。「毎日温泉旅行に出かけて高級旅館に泊まるような、非日常の空間を作りたい」という願いを設計担当に伝えたところから、家づくりは「温泉旅館」というコンセプトを軸に進んでいきました。
一見すると抽象的で、そのまま図面に落とし込むのは難しそうなイメージです。しかし打ち合わせが進むにつれて、そのコンセプトは少しずつ具体的な設計上のアイディアへと姿を変えていったようです。「旅館らしさ」をどう間取りに翻訳するか――そこに設計側と施主様、双方のワクワクが積み重なっていった様子がうかがえます。

まず議論の中心になったのは、やはりお風呂まわりだったのではないでしょうか。目の前に広がる田園風景を活かせるよう、浴室は南側に配置することになりました。そして「まるで露天風呂に入っているかのような雰囲気を出したい」という要望から、窓は思い切って大きく設計されています。
打ち合わせの段階では「本当にこの大きさでいいのか」という迷いもあったかもしれません。ですが、プランが固まっていく過程で光の入り方や視線の抜け方まで具体的にイメージできるようになり、「これはいい空間になりそうだ」という手応えに変わっていったのではないかと感じられます。

設計を進める中で提案されたのが、リビングの一角に設けられた3畳の小上がりです。お風呂上がりにひと息つけるリラックススペースとして、また子どもたちの遊び場としても機能する、まさに家族の中心となる場所と言えそうです。
小さな畳スペースをどこに、どんな高さで設けるか。ちょっとした配置の違いで空間の印象が大きく変わるため、この部分の打ち合わせは特に盛り上がったのではないでしょうか。「非日常のくつろぎ」と「日常の家族団らん」を一つの場所に共存させるというアイディアには、施主様とのやり取りの中で生まれた工夫が感じられます。

コンセプトを形にする一方で、暮らしやすさへの配慮も忘れられていません。家事動線が最短になるよう、設計段階から数多くのアイディアが提案され、検討が重ねられた様子がうかがえます。
中でも施主様が特に気に入っているのが、家族全員の衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットです。「面倒な洗濯物も一度で片づけることができ、家事の時短になっています」という声からも、非日常感のあるコンセプトと、日々の暮らしやすさが、無理なく一つの住まいの中に両立していることがわかります。

打ち合わせの初期段階では、まだ漠然としていた「温泉旅館のような家」というイメージ。しかし現地確認をしながらファーストプランを描き、施主様の希望を一つひとつ丁寧にすり合わせていく中で、そのイメージは少しずつ、けれど確実に形を持っていったように思われます。
窓の大きさが決まり、小上がりの位置が決まり、動線が整理されていく――プランが固まっていく過程そのものが、施主様にとっても設計側にとっても、ワクワクの連続だったのではないでしょうか。
完成した住まいには、ご夫婦が思い描いていた「温泉旅館のような暮らし」が随所に散りばめられていました。
好きなことや理想の暮らしを丁寧に伝え、それを一つひとつ住まいへと形にしていく。
そんな積み重ねから生まれるのが、TIENさんが大切にしている「あなた仕様」の家を作るスタイルのようです。
家づくりに正解はありません。だからこそ、自分たちらしい暮らしを思い描き、それを一緒に形にしてくれるパートナーと出会うことが、長く愛せる住まいへの第一歩なのかもしれません。
TIEN
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